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字遊帖

今まで書き溜めてきたものや、日々の暮らしなど、自由に綴るブログ。シンプルな暮らしを目指して。

「誰もいない海で」

#16「誰もいない海で」2006/?

 

秋の色に誘われて

冒険者達は深い森へと行った

目の前に広がるは漆黒の闇

あてもなく彷徨っているうち

1人の女性に出会った

その女性は森の主で神秘的だった

 

とても美しかった眩いくらいに

とても綺麗だった心惹かれた

我がものにするべく争いが起きた

森の主は困り果て姿を消した

 

 

争いのあと生き残ったのは1人だけ

けれど森の主は姿消した後で

男は捜しに出掛けた

海の彼方空の果てどこを捜しても

彼女を見つけることはできなかった

男は捜し疲れて息を引きとった

 

その頃なぜか彼女は誰もいない海で

歌っていた「まだ見ぬあなたへ…

いつか捜しだしてくれることを信じています」と

しかしそれは誰に向けられたものなのかは

分からぬまま月日は過ぎてゆく

 

今でも彼女は誰もいない海で

ひっそりと歌いつづけているだろう

いつの日か誰かが見つけてくれる

それだけを信じ それだけを胸に…

 

 

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急に思い付いたのか、その辺にあった、図書館の返却日の細い紙に小さい字で書き綴った。